MBOファンド導入の際は専門業者に相談

自己の企業買収に経営陣自身が参加する形態であるMBOにおいては買収主体となる経営陣が必ずしも必要十分な買収資金を調達できない場合がありますので、出資ファンドから出資を受けられるかどうかは重要なポイントになります。ファンドとは複数の個人や投資家の資金を集めて運用する投資基金のことです。一般的に中小企業のオーナーは銀行からの融資交渉は比較的慣れていますが、出資ファンドの活用は専門的知識が求められます。こうした出資先についての詳細なデータや活用法を熟知している専門企業に相談することはトップとしての重要な経営判断です。ファンドの場合は、単なる資金調達先という位置づけにとどまらず、強い経営権を持つことになります。この視点に立てば、その後の経営を軌道に乗せるためにも新経営陣とファンドとの友好的な信頼関係が重要なポイントとなってきます。

投資ファンドとの密接な連携構築が大切

MBOは形態としては新経営陣がオーナーから株式を買い取って事業を承継するわけですが、出資ファンンドから買収資金の拠出を受ける場合は、事実上新経営陣とファンドとの共同買収と位置付けることもできます。ファンドが投資金を拠出するパーセンテージが高いほど発言権も強いからです。ファンドの基本的なスタンスは投資先の企業価値をできるだけ高めて、一定期間後には株式公開や売却などで資金を回収するビジネス戦略なので、オーナーの親会社、被買収会社、買収目的会社の3者とファンドとの意思疎通、経営戦略の基本方針などに関する情報、ファンドの短期、中期の基本方針などに関して、誤った解釈や齟齬が出ないように配慮しておく必要があります。そのためにもファンドの戦略に精通した中小企業M&Aを得意とする専門企業との連携や相談が重要になってきます。

知っておくべきファンドの四つの投資基準

ファンドの投資を前提にMBOを進めるのであればファンドの出資を得られるかどうかが重要になりますので、ファンドの投資基準を把握しなければなりません。主に4点について理解しておく必要があります。第1にファンドは投下資本の回収ができるかどうかを重要視していることです。ファンドは調達した資金を一定期間で運用する金融投資家なので定めた運用期間までに回収する必要があるからです。第2に事業承継者が信頼できる経営能力があるかどうかの判断です。事業継続の強い意志を示せるか、外部から招請する有能な人材の確保がポイントになります。第3に被買収会社が借入金の返済原資を生み出せる収益力を持っているかという点です。第4にMBO 対象会社の売却価額の算定です。将来は売却を視野に入れているファンドにとって価額がいくらになるかは最大の関心事だからです。こうした情報について相談できるビジネスパートナーを確保しておくことも重要です。

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